リズム障害に一緒に起こりやすい心の問題

気分がひどく落ち込んだり、あるいは気分に波がある場合に、それに伴ってリズムが乱れてしまうことがあることが知られています。

 

■抑うつ

うつ病のような状態では、体内リズムの振幅が弱まり、朝異常に早い時間に起きてしまったり、熟睡できなかったり、逆に眠りすぎてしまうようなことが起きることが知られています。(体温も、普通は寝ている間にはよく下がるはずが、下がらなかったりします)

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この時には、まずうつを治す必要があります。一方で、リズムを整えることでうつがよくなる可能性があることも示唆されています。

 

■気分の波

ひどく落ち込むだけではなく、しばしばテンションが高い状態が表れるような波のあるタイプに、リズム障害がとても多いことが知られています。たとえば、気分が晴れない「うつ」の期間が長く続く一方で、元気になれる時期もあり、そういう時にはたくさん活動できたり、買い物を多くしたり、投資に手を出したり、人によっては異性関係が華々しくなったり、攻撃的になり怒りっぽくなったりすることがあります。その両者の状態が混じり合うこともあります(混合性エピソード)。これには「気分変調症」や「双極性障害」という疾患名がつきます。

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この気分の波は本人の努力や心がけでどうにかなるものではなく、強い落ち込みを防いだり、波を抑えてくれる効果がある薬剤を使うことが効果的です。以前は催奇形性(妊娠している女性が服用すると子供に影響が出てしまうこと)がある薬剤しかなかったものの、最近はそのような心配のない薬剤も多く出てきています。

このような気分の波を改善する治療をすることで、リズム障害が良くなる場合があります。

単にリズムが崩れているだけでなく、精神的な問題もある場合には、医療機関を受診することも考慮してください。

※本文中のイラストは、「ラミクタール錠を服用される患者さんへ (監修:杏林大学医学部 精神神経科学教室 教授 渡邊衡一郎先生)」より許諾を得て引用しました

 

■「ここのリスク状態(ARMS)」や精神病状態

 

精神的に非常に不安定な状態になる時にも、リズムが崩れてしまうことがあります。これは適切に医療機関にかかることで、その後深刻な状態に陥ることを防げ、回復させることができるので、ぜひ医療機関に相談した方がよいでしょう。感覚が著しく過敏になったり、空耳のようなものが聞こえた時には、注意をしてください。

参考リンク: 東大病院「こころのリスク外来」 富山大附属病院「こころのリスク相談」 東北大病院「SAFEクリニック」 など

 

■発達障害

どうしても集中力が保てなかったり、片付けが全く出来なかったりするADD、そわそわしていて動いていないと落ち着かないHD、その両方の特徴を持つADHD(注意欠陥・多動性障害)や、場の空気を読むことが著しく苦手で、独特のコミュニケーションスタイルを持つ広汎性発達障害など、発達障害を持つ人にもリズム障害が合併しやすいことが知られています。発達障害そのものはそれぞれの人の脳の個性なので「治癒する」というものではありませんが、上記で述べたような抑うつや気分の波が合併することがあります。その場合、それを治療することでリズム障害も改善する場合があります。

 

 

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