体内リズムに合わせて働くことの可能性

最近、体内リズムに合わせて勤務シフトを設計する実証研究が出てきました。

2015年に発表されたドイツの研究では、個人の朝型-夜型傾向にあわせて、24時間稼働の工場において、早朝シフト(6:00-14:00)-準夜勤シフト(14:00-22:00)-夜勤シフト(22:00-6:00)を割り当てたところ、特に大きな問題は起きなかった上に、睡眠の質の向上をもたらすことができました。

また紹介したいと思いますが、学校においては個人のリズムに合わせたフレックスでの受講が健康にも学業にもよい影響を示すことが示唆されており、今後、個人のリズムに合わせた生活を送ることの重要性が、よりズームアップされるかもしれません。

参考論文

Vetter, Céline, et al. “Aligning work and circadian time in shift workers improves sleep and reduces circadian disruption.” Current Biology 25.7 (2015): 907-911.

体内リズムに合わせて働くことの可能性” に対して2件のコメントがあります。

  1. ぼぶ より:

    アメリカでは、学校の始業は早ければ早い方がいい、という風潮があったが、実験的に始業時間を遅らせた学校の成績が伸びた。疲れが取れずに集中できないことが減ったため、という内容の文章を本で読んだ記憶があります。
    活動時間の設定は、ウェルビーイングへの影響が大きそうですね。

    1. crsd_admin より:

      ロードアイランドというところの高校の研究ですね。
      アメリカ小児学会は「いまの学校の始業時間は早すぎる」という声明を出しています。
      その人の体調やパフォーマンスが最高になるリズムで学業などが送れたら、よいですよね!

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