リズム障害を改善するには、1.生活習慣を見直す 2.薬剤やサプリメントを使用する 3.自分に合った環境を見つける の3通りがあります。

 

1.生活習慣の見直しで改善をする

ヒトは通常、体内のリズムと外界のリズムが同調するようになっていますが、この同調を作り出しているのが「光」です。

朝~昼に光を浴びることで、体は「今は太陽が出ている」と認識し、夜は暗闇に包まれることで、「夜が来た」と認識します。

なお、暗闇においては「メラトニン」というホルモンが脳の松果体から分泌され、全身に行き渡り、「夜が来たこと」を全身の細胞に伝えます。

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しかし、現代社会では、あるいは人によって、うまく光を浴びれないことがあります。

たとえば、目が見えなければ光を感じることができず、体内のリズムを揃えることができません。

他にも、頻繁な交代勤務や時差ボケなどで光が当たる時間が狂いすぎてしまったり、あるいは引きこもっていたり遮光カーテンをしていて朝や昼に光を浴びれず、夜は夜でテレビやパソコンで光を浴び続けていると、やはり体は「いつが夜でいつが昼か」分からなくなり、リズムが狂ってしまいます。

リズムが狂ってしまってうまく寝起きできなくなってしまった時にまず行うべき対策は、朝~昼にちゃんと太陽の光を浴び、夜はちゃんと暗くするという、1日の中での光の明暗のリズムを作り出し、それを体に与えてあげることです。

もし充分に光が当たりにくい環境だったり、もっとリズムに対するケアを強化したい場合には、「高照度光療法」を行うこともできます。ただし、専用の機械は4万円程度とやや高価です。

 

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