子どもは夜の光に弱い
日本発の研究です。大人と違って子どもは一般的な家庭における
九州大学芸術工学研究院の原田先生らがまとめた研究です。小学生とその親の世代とで同じ強さの光を夜に当てて、「体に夜を教えるホルモン」であるメラトニンがどれくらい抑制されてしまうかを調べました。
子どもは大人に比べて文字通り「目が透き通って」いて(水晶体などが濁っていない)、大きい瞳(虹彩)を持っているため、大人よりも光に対してもともと敏感です。
調査の結果、平均140lx(ルクス)という、室内で蛍光灯をつけた「普通の」明るさで、大人は特に影響を受けなかったのに対して、子どものメラトニンは大きく抑制されてしまいました。
これは、子どもほど夜の光によって体内のリズムが崩されてしまう可能性があり、一般的な日本の夜の家庭環境は「明るすぎる」ことを示しています。
ぜひこれの記事を読んでいる親御さんがいたら、小さい子どもは自分よりもはるかに光に弱いことを念頭に置いて(と言っても大人にとっても夜の光はリズム上は害なのですが)、子どもが眠りやすくなり、また、快適な一日を過ごせるように、夜はぜひ少しお部屋を暗くしてあげて下さい。
「昼は明るく、夜は暗く」が、健康の秘訣です。
<参考>